私はもともと北欧の家具が好きで、トリップトラップを検討しておりました。

しかしそれは、デザインだけでの判断であり、実際使ってみると、デザインの素晴らしさもさることながら、機能性の高さに驚きました。

第一に、お手入れが簡単。食べこぼしの後片付けも苦になりません。

第二に、椅子の移動がスムーズ。少々娘が動いてもびくともしない安定感がありながら、底面の樹脂のおかげで、楽に動かせます。

離乳食との格闘は毎日のこと。親にとってポイントの高い点ではないでしょうか。

そしてなによりも、座板と足板の間隔をあわせると、まるでオーダーしたかのように、子供にぴったりのサイズになること・・・。

親だけではなく、子供にとっても特別な椅子だったようです。

まずベービーガードのような類が苦手な娘がおとなしく座ります。

木のやさしさとゆるやかなカーブは締付け感がないのでしょうか。

そして食欲旺盛な娘ですが、今までは自分で食べてみようとする素振りすら見せませんでした。

ところが、トリップに座らせると、初めて自分の手でつかみ、スプーンやフォークをにぎりしめ、口にしようとするようになりました。

テーブルの上の世界に興味津々の様子にとても驚きました。

自分の体にあった安定した椅子に座っていること、そして家族と同じ目線で食卓を囲んでいることが、彼女をそうさせたのでしょうか。

トリップトラップがきて１週間。

ごはんの支度ができると椅子の下に立って待つようになり、今までは時々しか出来なかった「いただきます」「ごちそうさま」のご挨拶も毎食時に必ず手をパチッとあわせるようになりました。

椅子ひとつでここまで変わるものかと、驚いております。

いつの日か、娘が母親になり「お母さんが赤ちゃんの頃から使っていた椅子だよ」

と、子供に話してあげる日がくるのかな・・・

いささか気が早すぎますが、次の世代まで使えるすばらしい椅子であると実感しております。

今度お店に娘を連れて遊びに行きたいです。

最後に繰り返しになりますが、この度は素敵な椅子をお譲り頂き、まことにありがとうございました。